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中古住宅と新築の違いは何?費用や選び方のポイントも紹介

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土佐 直子

筆者 土佐 直子

不動産キャリア7年

八戸市での中古住宅リフォームならお任せください!

住まいの購入を考えるとき、「中古住宅」と「新築住宅」のどちらを選ぶべきか、多くの方が迷われます。

それぞれの費用や維持管理の違い、住宅ローンや税金の優遇措置など、家を持つ上で知っておきたい大切なポイントが多くあります。

この記事では、費用面をはじめ、購入後にかかる維持費や税制度、さらには選択基準まで、ひとつひとつ丁寧に解説します。ご自身やご家族に本当に合った住まい選びのために、ぜひ最後までご覧ください。

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購入時の費用比較(中古住宅と新築住宅の初期コストの違い)

まず、中古住宅(リフォーム含む)と新築住宅を比較すると、中古の方が購入時の費用を抑えやすい傾向があります。

例えば、中古住宅の購入+リフォームでは、新築住宅の約7~8割程度の費用で実現できるケースがあるとされています。

これは、土地代や建築費など新築にかかるコストがないためです。

また、国土交通省の調査では、注文住宅の平均資金総額は約5,085万円、対して中古住宅の平均総額は約2,585万円と、新築より1,000万円以上安い結果となっています。

同様に、茨城県の調査によると、土地付き新築注文住宅は平均約4,694万円ですが、中古一戸建て(リノベーション込み)では約4,204万円であり、新築より約500万円安くなるという報告もあります。

次に、諸費用の比率についてですが、新築住宅では物件価格の約5~7%、中古住宅では仲介手数料などがかさむため約7~10%となる傾向があります。

これにより、中古住宅は初期コストは安く見えても、諸費用の割合が高い点に注意が必要です。

以上を表にまとめると、以下のようになります。

項目 新築住宅 中古住宅+リフォーム
本体費用(購入+建築) 平均 約5,000万円(注文住宅) 平均 約2,600万円(購入のみ)、リフォーム含め 約3,500~4,200万円程度
諸費用 物件価格の5〜7% 物件価格の7〜10%程度
総額傾向 高めだが初期メンテナンス費が少ない 本体費用は安いがリフォーム分で増加、場合により同額または安く抑えられる

このように、初期コストだけで見ると中古住宅の方が有利に見えますが、総額で判断するときにはリフォーム費用や諸費用も含めて慎重に検討することが大切です。

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維持費・ランニングコストの違い

新築住宅と中古住宅では、購入後にかかる維持費やランニングコストに大きな違いがあります。

まず、新築住宅は当面の間、大がかりな修繕が不要で、設備も新しく、断熱性能や省エネ性能が高いため、光熱費の節約や修理頻度の低減によってランニングコストを抑えられる傾向があります。

さらに、火災保険や地震保険は築浅であるほど割安になる場合があるため、保険料の面でも有利です。

設備全般に保証が付く場合もあり、安心して生活を開始できます(例:最新設備でトラブルが少ない、新築のうち火災保険料が安め)。

他方、中古住宅は築年数に応じてリフォームや修繕費が増加する傾向が強く、たとえば築15~20年で大規模な修繕が600万円程度、築30~35年では約900万円のリフォーム費用が見込まれます。

購入時にメンテナンスを実施しない場合、取得後に発生するランニングコストはさらに増える可能性があります。

一定の修繕計画を立て、自ら積み立てておくことが重要です。

また、税金面では新築住宅は固定資産税に軽減措置があり、一定期間は負担が軽くなります。

その一方で、中古住宅は固定資産税評価額が低いため、固定資産税や都市計画税の年間負担が総じて低めに抑えられるケースが多いです。

保険料についても、築古となるほど高くなりやすい点は留意すべきです。

以下に、新築と中古の維持費・ランニングコストの違いをまとめた表をご紹介します。

項目新築住宅中古住宅
当面の修繕費ほとんど不要(設備や外壁など)築15~20年で約600万円、築30~35年で約900万円
固定資産税・都市計画税軽減措置あり(一定期間)評価額低めで税負担が少ない傾向
保険料割安になる場合がある築古ほど高くなる可能性あり

これらを踏まえると、当面の維持費や安心感を重視される方には新築住宅が向いていますし、長期の税負担軽減や初期投資を抑えたトータルコストを重視される方には中古住宅も有力な選択肢となります。

購入後の資金計画として、修繕費の見通しと税・保険のランニングコストをしっかり把握して比較検討することが大切です。

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住宅ローン・税制面での比較

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、新築住宅と中古住宅とで控除期間や限度額、適用条件に明確な違いがあります。

まず控除期間について、新築住宅では最大13年、中古住宅では原則10年とされています。

ちなみに、不動産業者が再販する「買取再販中古住宅」の場合には、控除期間が新築と同様13年になる特例があります。

次に控除限度額については、新築住宅は省エネ性能に応じた住宅で最大5,000万円、中古住宅では最大3,000万円の控除対象残高が設定されています。

また控除額の差ですが、控除率は0.7%となっており、例えば新築の省エネ基準適合住宅で借入残高上限が4,000万円の場合、最大控除額は年間では28万円前後、13年でおおよそ364万円になります。

一方、中古住宅(認定住宅)の場合、控除上限は2,000万円前後となり、控除総額は約140万円程度にとどまるケースが多いです。

住宅ローン審査や金利・借入可能額の面でも違いがあります。

中古住宅は築年数の経過によって担保評価が下がる傾向にあり、結果として金融機関からの融資限度額が抑えられるケースもあります。

また、築古物件では法定耐用年数に基づき返済期間が短く設定されることがあり、月々の返済負担が重くなる可能性もあるため注意が必要です。

項目 新築住宅 中古住宅
控除期間 最大13年(省エネなど認定住宅) 原則10年(買取再販で13年の場合あり)
控除上限残高 最大4,000~5,000万円(性能により) 最大2,000~3,000万円(一般または認定住宅)
審査・担保評価 担保評価が高く、借入限度も高い傾向 築年数で評価下がり、借入限度額が低くなる可能性

総じて言えば、税制優遇や控除総額では新築住宅が手厚いものの、控除額に加えて消費税負担などとの総合判断が必要です。

中古住宅では控除額が小さくとも、物件価格の抑制による資金効率の良さを享受できる可能性もありますので、ご予算や条件に合わせてご検討いただくことをおすすめします。

ライフスタイル・選び方の観点から

住宅選びでは、「自分たちがどんな暮らしを望むか」がもっとも大切な指針になります。

以下は、中古住宅と新築住宅について、暮らしのスタイルに即した特徴を整理した表です。

選び方のポイント中古住宅+リフォームを選ぶ場合新築住宅を選ぶ場合
予算や広さ同じ予算でも、広い家や好立地を選びやすいです最新設備が整っていますが、本体価格や諸費用が高めになる傾向です
実物確認や内見のしやすさ既に建っている物件を内覧でき、近隣環境や生活のイメージがしやすいです建築中やモデルハウスが多く、完成後の生活をイメージするのが難しいこともあります
設備・性能・安心感リフォームで自分好みに調整できますが、設備の古さや将来の修繕費用には注意が必要です最新の省エネ設備や耐震性が備わっており、保証や耐久性の面でも安心です

以上のように、もし「予算を抑えたい」「既にある生活環境を確認したうえで選びたい」「自分の好みにリノベーションしたい」という方には、中古住宅+リフォームが向いています。

一方で、「最新の設備や安心感を重視したい」「長期的に安定した性能を求める」という方には、新築住宅が適しています。

最終的には、「何を大切にしたいか」を明確にしたうえで、自身のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

その判断を後押しする形で、当社ではご相談にも丁寧に対応しております。

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まとめ

中古住宅と新築住宅には、購入時の費用や維持費、税制面、そして選び方の価値観にさまざまな違いがあります。

初期コストを抑えたい方や、実際の物件を確認して安心したい方は中古住宅が適しています。

一方、最新の設備や性能、安心感を重視される方、税制優遇を最大限活用したい方には新築住宅がおすすめです。

それぞれの特徴を理解し、ご自身やご家族の希望やライフスタイルに合わせて最適な住まいを選ぶことが大切です。


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